頭皮毒デトックス

頭皮のかゆみ、ベタつき、脂、独特な匂い。気になることたくさんありますよね。これらを放置してると抜け毛や薄毛になっていきますから。変にシャンプーしまくるよりも自分にあったお手入れを見つけましょう。

頭皮毒を取り除くためのキレート作用

キレート作用

頭皮毒を取り除くための解毒方法としてキレート作用を利用するデトックスがあります。デトックスには様々な方法がありますが、頭皮毒デトックスでは体内の有害重金属を排泄することが重要になってきます。そしてその際に利用されるのがキレート作用と呼ばれる方法です。

キレートという言葉を聞いたことがあるかもしれません。キレート作用とは2つの意味で使われます。1つ目はミネラルを体内に吸収しやすい形に整える作用です。サプリを飲んでいる人の中には、キレート加工という言葉を聞いたことがある人がいるかもしれません。あれは、体内でサプリに含まれるミネラルが吸収されやすいようになっている、ということなんです。多いのは特定のアミノ酸でコーティングをすることで小腸での吸収を高める、という手法です。キレート加工には国際特許になっているものもあるため、国内ではキレート加工していない製品を見ることもあります。

2つ目にキレート作用ですが、こちらが頭皮毒の解毒の場合に使われる意味で、

 

体内の有害重金属を排泄させるという作用です。体内に入った成分が有害重金属と結びつくことによって、それまでは体内に滞留していた有害重金属が尿などから排泄しやすくなる状態にする作用が2つ目のキレート作用です。

有害重金属はどのようにして体内に入ってくるのか

有害重金属の害についてお話をしてきていますが、ではどうして有害重金属は人間の体内に入ってくるのでしょうか。水俣病などの場合は工業排水が飲料水に入り込んでいたという事情が ありましたが、今やそういったことは起こっていないはずです。どこから有害重金属は来るのでしょうか。

水銀の体内進入経路

例えば水銀。水銀は大型の魚を中心とした魚、そして不活化ワクチンの水銀防腐剤であるリメロサールなどから体内にはいってきます。不活化ワクチンというのはワクチンを接種する時の手法に由来する呼び方です。ワクチンとはご存知の通り、病原菌を体内に入れることで抗体を体内に作り出したり、抵抗力をつけたりすることを目的としています。

その際に体内に入れる病原体(細菌やウイルス)に違いがあるのです。ワクチンには生ワクチンと不活化ワクチンがあります。生ワクチンの方は病原体(ウイルスや細菌)の毒性を弱めて病原性をなくしたものを原材料として作られています。このため、一度軽く感染をした上で抵抗力をつけるということを目的としているワクチンになります。軽く感染をするので、発熱や発疹の軽い症状が出ることもあります。抵抗力がつくまでには1ヶ月ほどかかるといわれています。

一方不活化ワクチンは病原体(ウイルスや細菌)の感染能力を失わせた(これを不活化と呼びます)ものを原材料として作っています。不活化ワクチンの場合、体内で細菌やウイルスは増殖しません。これが感染能力を失っているという状態です。このため、数回接種することによって抵抗力(免疫)を獲得することを目的とします。接種は一定の間隔で2回から3回行われます。最小限必要な抵抗力(免疫)ができるのが約一年後。その際にも追加接種をして十分な抵抗力(免疫)をつけるというやり方です。

生ワクチンが使われる病気にはロタウイルス、BCG、MR(麻しん風しん混合)、おたふくかぜ、水痘などがあり、不活化ワクチンが使われる病気にはB型肝炎、ヒブ、小児用肺炎球菌、四種混合(DPT-IPV)、三種混合(DPT)、ポリオ(IPV単独)、日本脳炎、インフルエンザ、HPVなどがあります。

 鉛の体内進入経路

鉛は血管障害に関係しています。この鉛ですが、実は老朽化した水道管から来ます。水道管が老朽化することで、水道管の鉛が水道水に溶け込んでいるわけです。そしてその水を飲むことによって鉛が体内に蓄積してしまうのです。

普段食べる食べ物にも鉛が含まれていることがありますが、ごくごく微量のため体外に排泄することができます。しかし、水道水から排泄不可能な量の鉛が入ってくると排泄が追いつかずに鉛中毒になってしまうのです。

体内に鉛が取り込まれるとどうなるかというと、鉛は酸素の働きを阻害してしまいます。酸素の働きがなくなると、血液中のヘモグロビンが作られません。その結果貧血を起こしたり、嘔吐や腹痛といった症状を引き起こします。

この鉛ですが、日本の水道管にも使われていたということです。そして水道水を毎日飲んでいた場合、排泄が追いつかずに体内にどんどんと鉛が溜まっていく、ということです。ちなみに鉛中毒の存在が明らかになった結果1995年以降、鉛管の使用は全面禁止となっています。

自治体のHPを見ると、例えば東京都などは1995年(平成7年)から鉛製の水道管(鉛管)の使用をやめた、と書いてあります。福島県富山県などではもっと早く1989年(平成元年)から利用をやめたとの記述があります。早めに対処してくるほうが安心ですよね。

 キレート作用を持つ食べ物

その他にもカドミウムがお米のもみがらから体内に侵入していたことなども確認されており、日々の生活の中で有害重金属が思わぬところから体内に侵入してきていることがわかります。病院などで検査をしてもなかなか原因がはっきりしない症状の原因がもしかして体内に蓄積した有害重金属だった、、なんてこともあるかもしれません。

こういったことを背景として、体内に蓄積した有害重金属を取り除く作用が注目されています。野菜類では、大豆、グリンピースなどの豆類全般(味噌も)、パプリカ、ジャガイモ、ナス、ニンジン、大根、キャベツ等、にんにく、アスパラガス、ブロッコリー、ねぎ、ほうれんそう、たまねぎ、海藻類や玄米にその作用があると言われています。果物では、リンゴ、バナナ、(干し)ぶどう、洋ナシ、みかん(皮)、オレンジ(皮)、柿、いちご、西瓜などです。

かなりいろんなものにありますので、好き嫌いがないのであればいろいろな野菜を食べるということは解毒(デトックス)、キレートという観点からもメリットがあると言えるということです。ただ、きをつけたいのはみかんの皮やオレンジの皮を食べる時の農薬です。キレート作用を目的にこれらを食べてもそこで農薬の被害にあってしまったら元も子もありませんので、無農薬のものを選んで食べるようにするのがいいでしょう。

 キレート作用に関する注意点

キレート作用は体内の有害重金属除去に有効だということがわかりましたが、一方である意味体内のミネラルを奪うという側面があることを忘れてはいけません。つまりあまりにキレート作用ばかりに重点を置いた食生活をしていると、単純に体内のミネラルを体外に排泄し続けることになります。重金属は有害でもありつつ体内で必要とされているものでもあります。問題は適量かどうかであり、過剰だと問題ですが、実は不足しても問題なのです。ですので、キレート作用が効き過ぎた結果体内のミネラルが不足してしまうのは避けたいところです。

また、キレート作用は放射性物質の体外排出にも効果があります。しかし、キレート作用が働いて、放射性物質が便から排出されようとしても、便秘で便が大腸に長期間滞在するなんてことがあると、今度は大腸周辺が集中的に被爆する、ということにもなり、これもまた問題になってきます。ですので、キレート作用を狙った食べ物を食べる前にまずは便秘の解消をしておくということも必要になってきます。

便秘の解消ですが、いろいろな要素が絡んでいるので一概には言えませんが、一般的には食物繊維と運動ということが言われています。しかし人によっては食物繊維を食べても便が返って硬く、そして大きくなってしまい、効果がなかった、という人もいます。これは人間は食物繊維の消化酵素を持っておらず、食物繊維がやっているのは腸を刺激するだけ、ということのようです。

その他の解消法としては、マグネシウムを摂取するというやり方があります。これはサプリから取ることが多いのですが、にがりなどをお味噌汁に入れることでもマグネシウムを摂ることができます。しかし注意いただきたいのですが、にがりは強力なので、1滴か2滴でいいということです。便秘がひどいからといって数滴入れてしまうと、ものすごい効果を発揮するので注意が必要です。もちろん個人差はあります。

そして最後にご紹介するのはビタミンCです。これも大量に摂取すると下痢になることが知られています。下痢にはなってほしくないのですが、その直前のところまでの量のビタミンCを摂取するというやり方です。ビタミンCは抗酸化作用を持ち、人間が体内で生成できないが、必要とするいわゆる必須ビタミンの一つですので、そういった面も含めて便秘解消の方法として検討してみてください。